March 14, 2017
SOTSUGYOU。
卒業。
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3月は卒業シーズンですね。
ふと、記憶が蘇ります。
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いつもよりも日の入らない天気の日に
いつもよりも遅い時間に目覚め、
いつもは着ないような襟付きの服に袖を通し、
いつもと同じ車両で同じ方向に向かう。
雨の中、電車内で、会場が新宿のホテルだということを思い出し、
混んだその車両に乗る意味を探せずにいるまま
いつも降りる駅の二つ手前の新宿で降りた。
いつもなら目の前には階段があるのに
中途半端な位置で、どちらに進んでいいのか分からない。
とりあえず人の流れに身を任せる。
なんとか改札を出て、会場のホテルまでを調べてみるが
自分の地図読解力に自信がない上に、
それっぽい人たちがぞろぞろと同じ方向に向かって歩いている。
またとりあえず、人の流れに身を任せる事にした。
会場までの道は、知ってる顔も知らない顔も
みんなソワソワしていて、嬉しそうにも寂しそうにも見えた。
僕の足取りが軽快なのは、歓喜のせいなのか
それとも寒気のせいなのか。
どちらにせよ、会場へはすぐに着いた。
ちゃんとした式用の物でなく、言ってしまえば
いつもより少し気張った格好をしたみんながいた。
いつも通りの距離感を取り戻すのに
ほんの少しの時間がかかった。
その距離感が初めて会った時の感覚、
胸の波打ちに似ていて
なんだか一人で照れてしまっていた。
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という、専門学校の卒業式
1年前。
初心、忘れるべからず。って感じですね。
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卒業生の皆様、御卒業おめでとうございます。
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SOUKI