2017年にバハマの孤島で開催され、史上最悪のフェスと言われたFYRE Festivalをご存知でしょうか?
どこまでも青く透き通った海、真っ白な砂浜。
豪華な食事にラグジュアリーなヴィラ。
アーティストにはカニエ本人も所属する自身のレーベル「G.O.O.D.Music」がヘッドライナーを務め、他にも豪華アーティスト多数。
PRには有名モデルを多数起用。
PR動画
最高のバカンスを掲げ大々的に広告を打ち、チケットはなんと日本円にして約44万〜2750万!
超高額にも関わらず、ミレニアル世代の富裕層をターゲットにしたこのフェスのチケットは48時間で
完売。
ここまで読むと本当に素晴らしい経験のできる「最高級フェス」のイメージですが、何故「史上最悪
のフェス」と呼ばれているかというと、簡単な話で「開催されなかったから」。
しかも中止の発表もなく、勿論参加者は当日孤島に集まり、会場にいくと用意されていたのは高級ヴ
ィラとは対極の災害用テント。おまけに来場者数に対してテントすら足りておらず、テントや寝具の強
奪が始まる始末。
フェスも始まる様子は一向にない。
トイレの下水や食事のインフラも全く整っておらず支給された高級ディナーはチーズは挟まれたトー
ストされていない萎びたパン。
ここまでくれば誰がどう見ても「史上最悪のフェス」なのは明白。
最終的には100億円にのぼる訴訟問題になったそうです。
この前代未聞の事態を最近になってNetflixとhuluがそれぞれオリジナルで作品にしました。
何故ここまでの惨事になってしまったか
主催者(当時25歳)がターゲットのミレニアル世代に向けてSNSやインフルエンサーを巧みに使った
宣伝と大規模フェスに対する幼稚なまでの安易な考え(本当に開催する気はあったっぽい?)が
描かれています。
有名モデルやインフルエンサーがギャラをもらい広告や商品を紹介し、あたかも画面上のそれが真実
であるかのように思わせる手法、集団心理は考えさせられる内容でした。
Netflixは『FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティー』(タイトルが綺麗事っぽい)
huluは『Fyre Fraud』
というタイトルで見れます。
面白かったので興味ある方は是非。
Tatsuya